新規事業の価格をどう決めるかで迷うことがあります。かかった費用を積み上げて価格を決めるのか、顧客が感じる価値を基準に決めるのかで、考え方が大きく変わります。この記事では、両者の違いを整理します。
原価積み上げ型と、価値ベース型の違い
| 原価積み上げ型 | 価値ベース型 | |
|---|---|---|
| 価格の決め方 | かかった費用に、一定の利益を上乗せして決める | 顧客が感じる価値(削減できる時間・コストなど)を基準に決める |
| 決めやすさ | 費用が分かれば、比較的決めやすい | 顧客の価値の検証が必要で、決めるまでに時間がかかる |
| 価格の上限 | 費用に縛られ、高く設定しづらいことがある | 価値が伝われば、費用以上の価格を設定できる可能性がある |
原価積み上げ型が向いている場面
- 顧客が感じる価値を、まだ十分に検証できていない
- 早く価格を決めて、市場に出したい
- 競合と比較されやすい、分かりやすい商品・サービス
自社の場合に当てはめて整理したい方は、新規事業開発支援について相談する →
価値ベース型が向いている場面
- 顧客の課題を解決することで生まれる価値が、明確に説明できる
- 顧客との対話を重ねて、価値への理解が深まっている
- 競合と比較されにくい、独自性の高いサービス
検証を重ねながら、価格を育てる
新規事業の価格設定は、一度決めたら変えられないものではありません。まず原価積み上げ型で市場に出し、顧客の反応や価値への理解が深まってから、価値ベース型に近づけていく進め方もあります。損益分岐点の考え方は新規事業の損益分岐点、どう設定すべきかを、KPI設計については新規事業のKPI設計、売上を追うか、顧客数を追うかを参考にしてください。
よくある質問
Q. 価値ベース型は、どうやって金額を決めればいいですか?
A. 顧客が、その課題を解決するために現在かけているコスト(時間、外注費、機会損失など)を基準に、その一部を価格として設定する考え方が一般的です。
Q. 新規事業では、最初から価値ベース型を狙うべきですか?
A. 顧客が感じる価値がまだ検証できていない段階では、難しいことが多いです。まず原価積み上げ型で始め、価値への理解が深まってから価値ベース型に移行する進め方もあります。
Q. 価格を安く設定して、まず顧客数を増やすべきですか?
A. 顧客数を優先するフェーズでは有効な場合もありますが、極端に安い価格は、後から値上げする際のハードルを上げることがあります。
Q. 価格設定を、後から変更することはできますか?
A. できます。検証を重ねる中で、価格への反応を見ながら調整していくことは、新規事業では一般的な進め方です。
発信:株式会社オルアナ(新規事業開発・システム開発・AIエージェント開発・バックオフィス業務支援)
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