AIエージェントが、一度の回答で終わらず、結果を確認しながら処理を進めたり、誤りがあれば修正したりできるのは、「ループ」と呼ばれる反復の仕組みが設計されているからです。この記事では、ループ設計とは何かを整理します。

AIエージェント開発

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ループ設計とは何か

ループとは、AIが「考える→行動する→結果を確認する」という一連の流れを、必要に応じて繰り返す仕組みです。一回の応答で終わるチャット形式のAIとは異なり、AIエージェントは、ツールを使って情報を取得し、その結果を踏まえて次の行動を決める、という流れを何度か繰り返しながら、与えられた業務を完了させます。

一回限りの応答ループを持つエージェント
処理の流れ質問に対して、一度だけ回答する行動と確認を繰り返しながら、業務を完了させる
誤りへの対応誤りがあっても、そのまま返ってくる結果を確認し、必要であれば修正を試みる
向いている業務単純な質問応答、文章生成など複数の手順が必要な業務、データの収集・加工など

なぜループの設計が重要なのか

ループが適切に設計されていないと、同じ処理を無駄に繰り返してしまう、誤った方向に修正を続けてしまう、あるいは止まるべきタイミングで止まらない、といった問題が起きます。逆に、適切な終了条件や、人の確認を挟むステップが設計されていれば、安定して業務を任せられるようになります。

自社の場合に当てはめて整理したい方は、AIエージェント開発について相談する →

発注者が確認しておきたいこと

  • ループに、適切な回数の上限や終了条件が設定されているか
  • 重要な判断の前に、人が確認できるステップがあるか
  • 無駄な繰り返しによって、費用が想定以上に膨らむリスクがないか

ハーネスとループの関係

ループは、AIエージェントが実際に機能するための設計の一部であり、情報の渡し方やツール連携を含む「ハーネス」全体の中に組み込まれています。ハーネス全体の考え方についてはAIエージェントの「ハーネス」とは何かを、精度の測り方についてはAIエージェントの精度は、どうやって測るのかを参考にしてください。

よくある質問

Q. ループを回数無制限にすれば、精度は上がり続けますか?

A. 上がり続けるとは限りません。無駄な繰り返しや、誤った方向への修正が続くこともあるため、適切な上限と終了条件を設計することが重要です。

Q. ループ設計が甘いと、費用が想定以上にかかることはありますか?

A. あります。AIモデルを何度も呼び出すたびに費用が発生するため、終了条件が曖昧だと、無駄な繰り返しでコストが膨らむことがあります。

Q. ループの途中で、人が介入することはできますか?

A. できます。重要な判断の前に人の確認を挟む「人の承認ステップ」を、ループの中に組み込む設計もよく使われます。

Q. ループ設計は、発注者が理解していなくても問題ないですか?

A. 完成後の挙動に関わる部分なので、概要だけでも理解しておくことをおすすめします。特に、「どこで止まるのか」「止まらない場合はどうなるのか」は、確認しておくと安心です。

AIに渡す情報の設計(コンテキストエンジニアリング)についてはAIエージェントの「コンテキストエンジニアリング」とは何かも参考にしてください。

発信:株式会社オルアナ(新規事業開発・システム開発・AIエージェント開発・バックオフィス業務支援)