「自分でやったほうが早い」と感じて、仕事を抱え込み続けると、担当者自身が業務のボトルネックになります。権限委譲は、単に仕事を渡すことではなく、任せる範囲と、確認するタイミングを設計することです。この記事では、権限委譲を進める手順を整理します。
仕事を抱え込むと、何が起きるか
- 担当者が不在のとき、誰も対応できない
- 担当者に判断が集中し、他の仕事が進まなくなる
- 周りのメンバーが、育つ機会を失う
任せやすい仕事、任せにくい仕事
| 特徴 | 任せやすさ | 理由 |
|---|---|---|
| 手順が決まっている業務 | 任せやすい | 判断の余地が少なく、標準化しやすい |
| 繰り返し発生する業務 | 任せやすい | 一度覚えれば、継続して対応できる |
| 経営に関わる判断 | 任せにくい | 影響範囲が大きく、責任の所在が重要になる |
| 対外的な最終責任が伴う業務 | 任せにくい | 任せる場合も、確認の頻度を高くする |
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権限委譲を進める4つのステップ
- 任せる仕事の範囲を決める(5W1Hで整理しておくと、範囲を決めやすい)。
- 手順が標準化されていない場合は、マニュアルを用意する。
- 確認するタイミングと範囲を、あらかじめ決めておく(毎回ではなく、節目で確認する)。
- 任せたあと、決めたタイミング以外では、口を出しすぎない。
最初から大きな仕事を任せると、不安も大きくなります。小さく、失敗しても影響の小さい仕事から始めると、任せる側も、任される側も、無理なく進められます。
任せた後の確認で、見るべきこと
- 手順どおりに進んでいるか
- 判断に迷っている場面がないか(相談しやすい状態になっているか)
- 当初決めた範囲を、超えていないか
細かい進め方まで指示すると、任せた意味がなくなります。結果と、判断に迷った点を確認する形にすると、任される側の裁量が育ちます。
よくある質問
Q. 任せるのが不安で、結局自分でやってしまいます。
A. 最初から大きな仕事を任せると、不安が大きくなります。小さく、失敗しても影響の小さい仕事から任せて、少しずつ範囲を広げる方法が現実的です。
Q. 任せた仕事の質が、自分でやるより低くなります。
A. 最初は当然のことです。任せた直後は、質が下がることを前提に、途中で確認するタイミングを決めておくと、大きな失敗を防げます。
Q. 何を任せて、何を任せてはいけないか、判断基準はありますか?
A. 手順が決まっていて、判断の余地が少ない仕事は任せやすく、経営に関わる判断や、対外的な最終責任が伴う仕事は、任せる範囲を慎重に決めます。
Q. 任せた後、口を出したくなります。
A. 最初に、確認するタイミングと範囲を決めておくと、それ以外の場面で口を出さずに済みます。
発信:株式会社オルアナ(新規事業開発・システム開発・AIエージェント開発・バックオフィス業務支援)
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