「このタスク、誰が対応することになったんでしたっけ」
プロジェクトが少し複雑になってきたとき、チャットツールだけで管理していると、こういう会話が増えてきます。メッセージを遡れば書いてあるはずなのに、どこにあるかわからない。結果として確認の往復が発生し、本来やるべき仕事の時間が削られていく。
チャットが悪いわけではありません。ただ、プロジェクト全体の管理をチャットだけに任せると、構造的な問題が出てきます。
チャットが抱える構造的な弱点
情報が時系列で流れてしまい、タスクの文脈を追えなくなる
チャットは会話を記録するためのツールです。時系列に並んでいるので、「今何が起きているか」を把握するには流れを追い続ける必要があります。
プロジェクトのタスクには文脈があります。なぜこのタスクが生まれたか、何が決まってから次に進むのか、誰が最終的な判断をするのか。そういった情報はチャットの流れに埋まっていて、後から参加したメンバーや、少し時間が経ってから見返す人には伝わりません。
タスクの文脈を追えない状態で作業が進むと、認識のズレが起きやすくなります。手戻りが発生するのはたいていこのパターンです。
誰が何を担当しているか一目でわからない
チャットで「〇〇さんお願いします」とやり取りしても、それが一覧として見える形には残りません。プロジェクトが動いている間は自分のタスクを覚えていられますが、複数の案件が重なったり、少し時間が空いたりすると抜け漏れが起きます。
「あれ、誰かやっていると思っていた」は、チャットでのタスク管理でよく聞く話です。
社外メンバーとの情報共有に特に弱い
社内のチームであれば、同じチャットワークスペースを使っていることが多いので、まだ何とかなります。問題は、外部のパートナーや発注先、業務委託のメンバーが入ってくるケースです。
ゲストアカウントで招待したとしても、どこに何があるかを把握してもらうには時間がかかります。プロジェクト固有の文脈を共有するための説明コストが、チャットツールでは特に高くなります。
タスク管理ツールを入れればいいのか、という話
既存ツールの多くはシステム開発会社向けで複雑すぎる
チャットだけでは限界があると気づいたとき、多くのチームがタスク管理ツールの導入を検討します。ただ、世の中にあるタスク管理ツールの多くは、ソフトウェア開発チームを想定して作られています。
スプリント管理、バーンダウンチャート、ストーリーポイント。これらの概念が必要な現場もありますが、マーケティングやコンサルティング、制作会社のプロジェクトには合わないことが多いです。高機能なぶん、設定や運用にかかる学習コストも高くなります。
社外メンバーへの招待が有料だったり、説明が必要だったりする
もう一つの壁が、外部メンバーへの対応です。主要なタスク管理ツールの多くは、ゲストユーザーに料金がかかるか、権限設定が複雑です。社外のパートナーに「このツールを使ってください」と伝えても、アカウント作成から始まり、使い方の説明まで求められることになります。
ただでさえ忙しい中で、ツールの説明に時間を使うのは現実的ではありません。
結局使われないで終わるケースが多い
導入のハードルが高いと、チームの一部しか使わない状態になります。使う人と使わない人が混在すると、情報が分散して、チャットとツールの両方を管理する手間だけが増えます。「ツールを入れる前よりひどくなった」という状況が生まれます。
ツールの問題というより、誰にとっても使いやすい設計になっていないことが原因です。
チャットの代わりになるものではなく、補完するものを選ぶ
チャットを捨てる必要はない
チャットツールはコミュニケーションに向いています。素早いやり取り、短い確認、雑談的な情報共有。これらはチャットが得意とする領域です。
プロジェクト管理において必要なのは、チャットをなくすことではありません。チャットでは管理しきれない部分を別の仕組みで補うことです。
タスクに紐づいた会話の場所があるかどうかが重要
タスクに関する議論や決定事項が、タスクそのものに紐づいて記録されていると、後から文脈を確認できます。「このタスクに関してどんなやり取りがあったか」がすぐわかる状態です。
チャットで起きがちな「情報の流失」を防ぐには、会話の場所がタスクに固定されていることが一つの答えです。
社外メンバーが説明なしで動ける設計かどうか
越境チーム、つまり社外のメンバーを含むプロジェクトでうまく機能するかどうかは、設計次第です。アカウント登録が簡単か、担当タスクがすぐ見えるか、操作に説明が要らないか。
社外メンバーがプロジェクトに参加した初日から動ける状態を作れるかどうかが、実際のプロジェクト推進スピードに影響します。
チャットはそのままに、タスク管理だけを補完する。そしてその仕組みが、社外メンバーも含めて自然に使える。この条件が揃って初めて、プロジェクトの情報が「流れない」状態になります。
社外メンバーとのプロジェクト管理でお困りであれば、私たちが作ったPaqutをご覧ください。
読んで気になることがあれば、まず話だけでも。
まず、業務を聞かせてください →