新規事業を始めるとき、「どこまでの範囲を、最初に検証すべきか」で迷うことがあります。対象を広げすぎると、何が効果の理由か分からなくなり、狭めすぎると、判断材料が少なすぎます。この記事では、新規事業の最初の検証範囲を決める考え方を整理します。
検証範囲を広げすぎると起きること
- 複数の顧客層、複数の課題を同時に検証し、何が効果の理由か分からなくなる
- 機能を作り込みすぎて、仮説を確認する前に時間と費用を使い切る
- 結果が曖昧になり、続けるか止めるかの判断ができない
最初の範囲を決める3つの軸
| 軸 | 絞り方 |
|---|---|
| 対象とする顧客 | 同じ特徴を持つ、少人数(5〜10人程度)に絞る |
| 確かめる課題 | 一つの課題に絞り、その解決が価値になるかだけを見る |
| 提供する機能 | 仮説を確かめるために、最低限必要な部分だけに絞る |
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範囲を決める手順
- 確かめたい仮説を、一文で書く(アイデアを検証できる仮説に変えるを参考にする)。
- その仮説を確かめるのに、最低限必要な顧客の範囲を決める。
- その仮説を確かめるのに、最低限必要な機能の範囲を決める。
- 検証の期間と、成功の基準を決める。
範囲を絞った検証を、広げる判断
狭い範囲での検証結果が、決めた基準を満たせば、対象の範囲を広げます。満たさなかった場合は、仮説そのものを見直すか、対象を変えて再度検証します。続けるか止めるかの基準は、Go/No-Go判断として、検証の前に決めておくと、結果が出たときに迷いません。
範囲を絞ることへの不安
「狭い範囲での結果が、全体に当てはまるとは限らない」という不安があります。そのため、狭い範囲での結果を、そのまま全体の結論として扱わず、「この条件では成り立った」という前提を明記しておきます。次の検証では、別の条件(違う顧客層など)で試し、前提がどこまで広げられるかを確認します。
よくある質問
Q. 検証する範囲を絞ると、事業の可能性を見誤りませんか?
A. 最初から広い範囲を検証しようとすると、何が仮説で何が検証できた事実かが曖昧になり、かえって判断を誤ります。狭く検証してから広げるほうが、確実な判断材料が得られます。
Q. 検証する顧客の対象は、何人くらいに絞ればいいですか?
A. 目安として、最初は同じ特徴を持つ5〜10人程度に絞ると、共通する反応を見つけやすくなります。
Q. 検証する機能は、どこまで作り込めばいいですか?
A. 仮説を確かめるために最低限必要な部分だけで十分です。見た目や細部の作り込みは、仮説が確認できてから行います。
Q. 範囲を絞った結果、判断を誤ることはありませんか?
A. 絞った範囲での結果を、そのまま全体に当てはめず、「この条件では成り立った」という前提を明記しておくと、判断の誤りを防げます。
発信:株式会社オルアナ(新規事業開発・システム開発・AIエージェント開発・バックオフィス業務支援)
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