AIエージェントの導入が進むと、「一つのエージェントに、全ての業務を任せる」のではなく、「役割の異なる複数のエージェントを連携させる」という設計が選択肢に入ってきます。この記事では、マルチエージェント設計の考え方を整理します。

AIエージェント開発

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マルチエージェントとは何か

マルチエージェントとは、一つの業務を、役割の異なる複数のAIエージェントで分担して進める設計です。たとえば、情報を収集するエージェント、収集した情報をもとに判断するエージェント、判断結果を資料にまとめるエージェントというように、工程ごとに専門化させる考え方です。

なぜ、分割するのか

一つのエージェントに、収集・判断・資料作成など、性質の異なる業務をすべて任せようとすると、設計が複雑になり、誤りの原因も特定しにくくなります。工程ごとに役割を分けることで、それぞれの設計をシンプルに保ち、問題が起きたときの原因特定もしやすくなります。

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マルチエージェントが向いている場面

  • 業務が、性質の異なる複数の工程で構成されている
  • 一つのエージェントでは、設計が複雑になりすぎている
  • 工程ごとに、異なる専門知識やデータが必要

導入するときに注意したいこと

エージェントの数が増えると、呼び出しのたびに費用が発生するため、本当に分割が必要かを見極めることが重要です。また、ある工程での誤りが、そのまま次の工程に伝わってしまうリスクもあるため、途中で結果を確認する仕組みが欠かせません。後から追跡できる設計についてはAIエージェントの「オブザーバビリティ」とは何かを、反復しながら判断する仕組みについてはAIエージェントの「ループ設計」とは何かを参考にしてください。

よくある質問

Q. 一つの万能なAIエージェントを作るのと、どちらがいいですか?

A. 業務が単純であれば、一つのエージェントで十分なことが多いです。業務が複雑になり、専門性の異なる複数の役割が必要になった段階で、マルチエージェントの検討価値が出てきます。

Q. エージェントの数が増えると、費用も増えますか?

A. 増える傾向があります。それぞれのエージェントがAIモデルを呼び出すたびに費用が発生するため、本当に分割が必要かを見極めることが重要です。

Q. マルチエージェントは、最初から設計すべきですか?

A. 最初から複雑な構成にする必要はありません。一つのエージェントで始め、業務が複雑になってきた段階で、役割を分割する進め方が現実的です。

Q. エージェント同士が、誤った情報を渡し合うリスクはありますか?

A. あります。ある工程での誤りが、次の工程にそのまま伝わってしまうことがあるため、途中で結果を確認する仕組みが重要になります。

発信:株式会社オルアナ(新規事業開発・システム開発・AIエージェント開発・バックオフィス業務支援)