システム開発が納期に間に合わなくなったとき、発注側が最初にやるべきことは、遅れの原因を「開発側」「発注側」「途中の変更」のどれに近いかで切り分けることです。原因によって、取るべき対応も、費用の負担も変わります。焦って納期だけを守らせようとすると、品質を削られたり、確認の甘いまま納品されたりすることがあります。この記事では、遅延が分かった時点で確認することを順に整理します。

システム開発

「思っていたのと違う」を繰り返さないシステム開発があります。

まず、業務の流れを聞かせてください →

システム開発が遅れる原因は何か?

遅延の原因は、大きく3つに分けられます。

原因よくある例対応の方向
開発側作業量の見積りが甘かった、人員が足りない、技術的に想定外の問題が起きた残作業を再見積りしてもらい、体制と対策を確認する
発注側仕様の確認や回答が遅れた、資料やデータの提供が遅れた、担当者が不在だった発注側の対応期限を決め、確認の窓口を一本化する
途中の変更工程の途中で機能の追加や変更が入り、作業が増えた変更の内容を整理し、範囲・費用・納期を合意し直す

実際には複数が重なることが多く、どちらか一方の責任と決めつけると、話が進まなくなります。まず事実として、いつ、何が、どの順で遅れたかを時系列で並べることが出発点です。

遅れが分かったら、最初に何を確認するのか?

残っている作業と、その見積りを出してもらう

「あとどのくらいで終わるか」ではなく、残っている作業を項目ごとに分け、それぞれに必要な期間を出してもらいます。総量が見えると、遅れが一時的なものか、構造的なものかを判断できます。

優先順位をつけて、範囲を絞れるかを検討する

すべての機能を同じ納期で仕上げようとせず、業務に必須な機能と、後から追加できる機能に分けます。必須の機能から先に使い始められる形にすると、遅れの影響を小さくできます。

進捗を確認する頻度と方法を決める

定例の打ち合わせだけでなく、動く画面や成果物で進捗を確認します。「進んでいます」という報告だけでは、実際の状況が分かりにくくなります。

自社の場合に当てはめて整理したい方は、システム開発について相談する →

契約上は、遅延はどう扱われるのか?

遅延したときの扱いは、契約の形態と契約書の記載によって異なります。請負契約では、納品物の完成を約束するため、納期の遅れが契約上の問題になりやすい一方、準委任契約では、作業の遂行そのものを約束するため、納期の扱いが異なります。遅延損害金の有無や、納期変更の手続きも契約ごとに違うため、確認するときは契約書の該当箇所を読み、必要に応じて専門家に相談してください。

遅れを繰り返さないために、契約前にできることは?

  • 発注側の作業も工程表に入れる:仕様確認、データ提供、受け入れテストなど、発注側が担う作業と期限を最初に決めます。
  • 変更の扱いを決めておく:変更が入ったときに、範囲・費用・納期をどう合意するかを事前に決めます。
  • 動くものを早い段階で確認する:完成間際に問題が見つかると、遅れが大きくなります。

関連する記事

CONSULTATION

開発が遅れているとき、状況の整理から一緒に行います。

契約書と進捗の資料があれば、相談を始められます。

業務改善について相談する →

まだ相談ほどではない方は、60秒のシステム化診断から →

発信:株式会社オルアナ(新規事業開発・システム開発・AIエージェント開発・バックオフィス業務支援)